【感想】大家さんと僕
矢部太郎著、「大家さんと僕」を読みました。
著者はお笑いコンビのカラテカの矢部太郎さんで、当時矢部さんが実際に住んでいたお部屋の大家さんとの交流を基に描いた、ゆるっとした絵が特徴の4コマ漫画です。この本は人から借りて読んだのですが、付属の帯には手塚治虫文化賞受賞作とありました。すごい。
ほどほどの厚さで読むのに時間はかかりませんし、何より癒されます。あくまで実体験を基にしたフィクションとのことですが、日常こんな風に家族以外の誰かと関わることが無いので、特に矢部さんと大家さん2人のやり取りを読んでいると、現代日本ではない、どこか別の世界のおとぎ話を読んでいるような感覚がしてきます。が、そこに矢部さんの日常や感覚が入ってくることで絶妙な現実感がプラスされて纏まってオチて、そこに自分は魅力を感じます。